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早稲田大学を卒業した発達障害当事者の苦悩

わーぐです、こんにちわーぐ。

 

少し前のネット記事ですが、興味深い記事を見つけたので共有したいと思います。

toyokeizai.net

 

・方向音痴?

 恐らくは方向音痴であろう、よく道に迷い、今回の取材でも道に迷い遅刻しそうになったというSさん(仮名)。そのため、いつでも助けを求められるようヘルプマークを身に着けていました。

 ASDを持った人間は方向や感覚が分かりづらく、それが原因で方向音痴になると言われます。

 

・もっと早く知ってほしかった

 「いい大学出てるのに使えねえな」「高学歴なのに馬鹿」そう罵倒され続けたSさん。仕事でのミスの多さと罵詈雑言は彼から自己肯定感を奪い去るのには十分すぎました。

 後にADD&ASDの診断をもらい、退職したそうです。

 「ずっと自分は健常者であると思っていたから障害があることを受け入れられなかった」とSさんは語っています。痛いくらい分かるんですよね。

 僕自身は幼少期に障害が発覚しましたが、その後は障害のことは隠して、言われると激怒しましたから。僕も絶対に認めていませんでした。

 無理解な父からは「障害は甘え」と言われつかみ合いの喧嘩となったそうです。Sさんは内向的で大人しかったと語ってますが、無理解&無神経な発言をされたら誰でも激昂しますよ。

 

・事業所では子供あつかい

 障害者向けに対する事業所では、職員からはまるで子供に対する接し方をされ、ことあるごとに「よくできましたねー」と褒められるとのこと。当然と言うべきか、今まで健常者として生きてきて、頭の良いSさんには屈辱だったそうな。

 僕は見学程度で見に行ったのですが、まさにこれを目の当たりにしました。間違いなく僕より歳上であろう30代~40代の当事者が、僕と同年代であろう20代の職員に子ども扱いされていました。これはプライドが崩れ去ると思い、通所を断念しました。扱いが幼稚園児に対するそれなんですよ。

 全ての事業所がそうではないと言いたいのですが、おそらくは一番下、一番重度のレベルに合わせているのだと思います。

 

・辛かった引きこもり時代

 父親が引きこもりの息子を殺害したという事件を聞き、自分も父とそんな関係になってしまうのではないかと戦慄するSさん。流石にニュースなどに敏感な辺りが高学歴と言えます。

 誰かに迷惑をかけないうちに一人で自殺しようとするもかなわず、代わりに拒食症となって1年で20kg痩せたといいます。

 夜も眠れず、社会人時代のことが何度も無意識にフラッシュバックしてきたとのこと。朝になると、逆に体力が尽きていたといいます。

 

・発達障害は見た目ではわからない

 記者も「本当に障害があるのかな…?」と、疑問に思ったくらいには見た目にわかりません。身体障害や知的障害ならひと目でわかるのですが、精神障害は見た目では分かりづらいのです。

 IQ検査によると、言語性IQ(知識)は非常に高く、逆に動作性IQ(目に見える情報や手先の器用さなど)が非常に低い水準だったようです。言語性IQと動作性IQの差が大きいほど、障害や症状が出やすいといいます。

 学生時代も国語や英語といった文系科目は得意でしたが、理数系科目は極端に苦手だったと語ります。

 

・転機

 現在は清掃会社で働いているというSさん。マンションのオーナーが理解のある人で、彼にあわせて仕事を組んでくれるといいます。親の態度も軟化したといいます。

 また、目に見えるようなメモを持ち歩いたり、対策を常に怠りません。

 

・早期発見は大切だ

 Sさんは早期発見して、と語っていますが、早期発見出来たにも関わらず、それに蓋をし続けた僕から言わせると「それは違うかな」となります。

 早期発見には、「この子にはこれは無理だ」と言われる可能性が非常に高いです。最初から諦めさせられることも多いです。発見されていなかったからこそごまかし、なんとか切り開くこともできると言いたいです。

 

・まとめ

 高学歴だが障害を持ってしまった男性の話でした。僕は、高学歴とは無縁でしたが、障害を受け入れ、事業所にも通いそこで屈辱を受けたことが非常に印象深かったです。

 Sさんは「発達障害は福祉の狭間に陥りやすい」と語っています。見た目は健常者なので、はたから見れば甘えているように見えるのでしょうか。

 

 わーぐでした。高学歴だから幸せになれるとは限らない。を体現した記事でした。

この記事を通じて同じく障害を持っている方への共感、及び障害への理解が深まってくれれば、幸いです。

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それではまた次回の記事にて、わーぐでした。

 

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